前に何かで読んだことがあるのだが(穂村弘だったかな?)
女は生春巻きが好きで
ベーグルに目がなく
バゲットサンドなんかも好き。
サラダパスタやライスサラダもお好みのようだ。
食べれば美味しいけれど
これは男にとっては絶対ではなく
曖昧なもやもや感と違和感が残る。
このもやもや感は幕の内弁当に対する違和感に合い通じるものがある。
「四番打者不在の打線」
・・・と、おおよそこんな感じの内容だった。
私は女だけど、これには深くうなずける感があり
思わずニヤニヤしてしまった。
そもそも
「もちもちして美味しい!」というベーグルの
意外と硬くてあごが疲れ、食べている途中にやめたくなる気持ちや
噛んだとたんにパンと具がバラバラになってしまうようなバゲットサンドの
何とかきれいに食べきらなくちゃ・・・という使命感のような気持ちは
おおよそ「美味しく食べた!」という達成感とは遠いものがあり。
しかしながら、こんな事をうっかり口走って
「全然わかっていないのね」と思われるのも
なんだかな~という感じ。
まっ、私自身「これっ」という本物のおいしい物に出会っていないからと
慰めてみるけれど
飲兵衛だったおやじ譲りの口に
ハイカラは合わないよなぁ・・・と
友人から届いた「ふき」を炒めながら
笑ってしまいそうになった。